はてな
- 産近甲龍は難しい?
- 偏差値や倍率は?
こういった疑問にお答えします。
目次
本記事の内容
- 産近甲龍は難しい?
- 産近甲龍の立ち位置
- 産近甲龍を偏差値で徹底比較!
- 産近甲龍を倍率で徹底比較!
- 【結論】産近甲龍の難易度は高くはないが、甘くみていると落ちます。
本記事の信頼性
このブログを書いている僕は、同志社大学を卒業し京都大学大学院に通う理系大学院生です。
僕自身、受験期の頃、産近甲龍でどの大学を受けるべきかを非常に悩みました。
その経験から、偏差値や倍率で徹底比較し、産近甲龍の難易度を徹底調査しました。
産近甲龍は難しい?
産近甲龍とは、下記の4校を示す関西の中堅私立大学群を指します。
- 京都産業大学
- 近畿大学
- 甲南大学
- 龍谷大学
上記の通り。
産近甲龍は、関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)と摂神追桃(摂南・神戸学院・追手門・桃山学院)の間に位置する大学群で、関西の学生から非常に高い人気を誇っています。
特に、近畿大学はマグロの養殖で近年、メディアにも多く取り上げられていて、日本の大学受験者数でトップに位置付けています。
というのも、産近甲龍は、どの大学もほぼ偏差値50近辺の大学が多いため、ちょうど受験生の平均の学力レベルがボーダーラインになってくるからです。
ここで、注意しておきたいのは、偏差値50の大学であれば、自分の学力が偏差値50程度あれば受かるというものではありません。
なぜなら、偏差値50の大学は、偏差値50以上の学力の学生が受かっているということだからです。
例えば、東大の偏差値は大体72と言われていますが、実際に東大に入学している人の偏差値がみんな72なのかというと全くそんなことはありません。
東大の場合、偏差値72以上の青天井の学生が入学してきているわけです。
これと同様に、産近甲龍の偏差値が50であったとしても、安全に受かるためには、偏差値52-55くらいは必要になってきます。
また、産近甲龍は、関関同立等の上位層の受験生も滑り止めとして、受験するケースが多いので、実際の合格難易度は偏差値表より高くなります。
そのため、
産近甲龍の入学レベルの難易度は高くはないが平均以上の学力は必要である
という結論になります。
産近甲龍の立ち位置
上記の通り。
産近甲龍の立ち位置としては、中堅私立大学群と呼ばれる偏差値50近辺の大学群になります。
- 関東地方では、日東駒専
- 関西地方では、産近甲龍
上記のイメージです。
産近甲龍は、大学群の中では低い序列となっており、比較的合格難易度は易しめになっています。
ただ、上の表はFラン大学などの偏差値の低い大学を除いた人気大学群のみでの比較となっているため、
難易度が易しい≠誰でも入れる
ということは、理解しておきましょう。
ただ、国立大学と比べると、比較的入りやすい大学が多く、有名大学に入りたいという人にとっては、産近甲龍は非常にコスパの良い大学だと言えます。
産近甲龍を偏差値で徹底比較!
上位学部で比較
順位 | 大学名 | 偏差値 |
1 | 近畿大学(医学部を除く) | 57.5 |
2 | 龍谷大学 | 55 |
3 | 京都産業大学 | 52.5 |
3 | 甲南大学 | 52.5 |
※参考:みんなの大学情報
上記の通り。
近畿大学が偏差値57.5とトップとなりました。
近畿大学は、最近では関近同立と言われるくらい、偏差値が関西大学と同程度まで上がってきており、今後も上昇していくと思われます。
この理由としては、やはり日本トップの受験者数を誇る大学であるため、必然的に倍率が高くなり入試難易度も高まっていると考えられます。
また、関関同立の滑り止めとして、近大を選ぶ学生が多いため、レベルの高い受験者もある程度存在し、偏差値は高めになっています。
甲南大学と京都産業大学は、どちらも偏差値52.5となっており、産近甲龍の上位学部であっても比較的入りやすい大学と言えるでしょう。
下位学部で比較
順位 | 大学名 | 偏差値 |
1 | 京都産業大学 | 47.5 |
1 | 甲南大学 | 47.5 |
3 | 近畿大学 | 42.5 |
4 | 龍谷大学 | 40 |
※参考:みんなの大学情報
上記の通り。
上位学部と比べると下位学部は、大学によって偏差値の差が激しい結果となりました。
特に近畿大学は、上位学部は偏差値が57.5もあったことに対して、下位学部は42.5となっているため、上位層と下位層の開きが大きいことが伺えます。
逆に、甲南大学や京都産業大学は、上位学部と下位学部の偏差値の差が5しか離れていないため、学部による難易度は大きく変わらないことがわかります。
また、関関同立と比べると、産近甲龍は偏差値40代の学部も多いことから難易度としては大きな開きがあります。
総合
総合的に大学の難易度を比較すると
近大>京都産業=甲南>=龍谷
上記の通り。
近大をトップに持ってきた理由としては、やはり医学部の存在が大きいです。
関関同立・産近甲龍の中で唯一医学部がある近畿大学は、産近甲龍のなかでも一目置かれる存在なため、トップとしました。
産近甲龍を倍率で徹底比較!
上位学部で比較
順位 | 大学名 | 倍率 |
1 | 甲南大学 | 14.9 |
2 | 龍谷大学 | 11.9 |
3 | 近畿大学 | 8.4 |
4 | 京都産業大学 | 4.2 |
※参考:武田塾
上記の通り。
産近甲龍の上位学部の倍率は非常に高く、特に甲南大学は約15倍と人気の高さを物語っていますね。
この理由としては、人気が高いことはもちろんのことですが、募集人数自体が少ないことも要因の一つに挙げられます。
甲南大学は、少人数教育に力を入れているため、受験者数の割りに合格者数が少ないことが倍率を釣り上げている原因になります。
そのため、受験生の体感としては
合格難易度>偏差値
こういった印象を持つ人が多いようです。
ですから、自分が受ける大学に合わせた対策・準備を怠らないことが合格の秘訣になります。
また、京都産業大学は、人気学部でも倍率が4.2倍と比較的低い結果となりました。
この理由としては、京都産業大学と龍谷大学はどちらも京都に主要キャンパスがあり、受験者が分散されていることが要因の一つだと考えられます。
下位学部で比較
順位 | 大学名 | 倍率 |
---|---|---|
1 | 甲南大学 | 3.3 |
2 | 龍谷大学 | 2.9 |
3 | 京都産業大学 | 2.5 |
4 | 近畿大学 | 1.9 |
※参考:武田塾
上記の通り。
下位学部の場合も甲南大学がトップとなりました。
また、近畿大学の倍率は1.9倍と2倍を切る結果となりました。
この理由としては、近畿大学は多種多様な受験形態を導入しているため、受験形態により倍率の変動が大きいことが挙げられます。
そのため、近畿大学の下位学部は産近甲龍の中では比較的入りやすいお得な学部と言えます。
総合
総合的に見ると
甲南大学>龍谷大学>近畿大学>京都産業大学
上記の通り。
倍率だけが受験難易度ではありませんが、ある程度相関することは確かです。
そのため、近畿大学や京都産業大学は比較的狙い目な学部が多いですね。
【結論】産近甲龍の難易度は高くはないが、甘くみていると落ちます。
産近甲龍は、受験者層の幅がとても広い大学群になりますので、受験者数や倍率は高めになりがちです。
しかし、入試問題や合格難易度自体は、そこまで高いわけではないのでしっかりと対策を行えば短期間でも十分に合格圏に持っていくことができます。
また、近畿大学や京都産業大学では、上位学部と下位学部では合格難易度に大きな開きが見られます。
そのため、とりあえず産近甲龍に入りたいという人であれば、上記2大学の下位学部を受験することをおすすめします。
みなさんの大学選びの参考になれば幸いです。
今回は以上になります。
ありがとうございました。