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- レバレッジ投資信託とは?
- レバレッジ投資信託はおすすめ?
- レバレッジ投資信託のメリット・デメリットは?
こういった疑問にお答えします。
目次
本記事の内容
- レバレッジ投資信託とは?
- レバレッジ投資信託はおすすめ?
- レバレッジ投資信託のメリット
- レバレッジ投資信託のデメリット
本記事の信頼性
このブログを書いている僕は、投資歴4年の大学院生です。
僕はこれまでに、数々のレバレッジ投資信託に投資してきました。
現在は、投資信託を4年ほど運用しており、約18%のリターンを得られています。
この経験から、今回はレバレッジ投資信託はおすすめなのかについて記事にしました。
レバレッジ投資信託とは?
初めに、レバレッジ投資信託とは、レバレッジを利用して少ない金額で大きなリターンを狙う投資信託のことを言います。
通常の投資信託であれば、対象指数が2倍上昇すると、その銘柄の価格も2倍になります。
それに対して、2倍のレバレッジをかけた投資信託であれば対象指数が2倍上昇するとその銘柄の価格は4倍になります。
レバレッジ投資信託は、日々の値動きにレバレッジをかけた投資信託であるため、下落局面になると通常よりも大きく下落してしまいます。
このように、上昇局面では、大きく暴騰し下落局面では大きく下落するのがレバレッジ投資信託の特徴になります。
レバレッジ投資信託の特徴
- 上昇局面に強い
- 下落局面に弱い
- ハイリスクハイリターンな投資信託
レバレッジ投資信託はおすすめ?
では、実際にレバレッジをかけた投資信託は投資先としておすすめなのか。
結論から言うと、レバレッジ2倍まではおすすめです。
現状、証券会社にはレバレッジをかけた投資信託が数多く存在しています。
その中にはリスクが大きすぎたり、信託報酬(管理費)が高すぎたりと投資初心者におすすめできない銘柄が多いです。
そんな数多くのレバレッジ投資信託を選ぶ上で指標にしていただきたいのが株価にかけるレバレッジは2倍までということです。
では、なぜ株価に対するレバレッジは2倍までに抑えておいたほうが良いのか。
それは大きく分けて3つあります。
- 逓減リスクがあるため
- 日々の値動きが激しすぎるため
- 狼狽売りを避けるため
上記の通り。
債権ならまだしも、株価指数に対してレバレッジを3倍以上かけてしまうとメリットよりもデメリットの方が大きくなる可能性が高いです。
投資信託は長期保有が前提ですので、長期間投資し続けて元本割れなんてリスクは避けたいですよね。
レバレッジをかけすぎると、大きく稼げる可能性は高いですが、元本割れのリスクも高くなってしまいます。
そのため、レバレッジ投資信託の商品を買い付けるなら2倍までを鉄則とすることをおすすめします。
レバレッジ投資信託のメリット
それでは、具体的なレバレッジ投資信託のメリットについてみていきましょう。
- 株価の大局は上昇
- レバレッジをかけることで早く大きな資産を形成できる
- ドルコスト平均法が活かせる
上記の通り。
一つずつ解説していきます。
株価の大局は上昇
先ほど、レバレッジをかけると上昇局面には強く下降局面には弱いということを述べました。
世界の株価指数の過去10年の平均利回りは下記の通り。
- S&P500:年率13.5%
- 日経225:年率12.5%
- NASDAQ100:年率18.3%
上記の通り。
世界で有名な株価指数であるS&P500や日経平均株価は過去10年でどれも、利回り10%以上です。
このように、株価というものは、世界のGDP(総生産額)が上昇し続けると、それに伴って上昇していきます。
GDPは基本的に人口増加に依存しますので、人口が増え続けているアメリカや世界に分散して投資をしていけば必ず資産は増えていきます。
この原理から、株価の大局はこれからも上昇していくと予想できるため、レバレッジをかけたほうが資産額が増える可能性が高まります。
レバレッジをかけることで早く大きな資産を形成することが可能
全世界株やS&P500に投資をしてもせいぜい利回り10%程度です。
しかし、レバレッジをかけた投資信託であれば、利回り20%超えも十分に狙えます。
しかも、投資信託であるため、個別株や不動産投資と比べるとリスクも小さいといえます。
ここで、投資対象としてのリスクを表にまとめたものが下記の通りです。
個別株 | 等倍ファンド | レバレッジファンド | |
リスク | 高 | 低 | 中 |
リターン | 高 | 低 | 高 |
上記のように、レバレッジ投資信託は、リスクを極力抑えてかつ、大きなリターンを目指せる投資法になります。
レバレッジ投資信託はドルコスト平均法が活きる
レバレッジ投資信託のメリットの3つ目としては、長期積立投資の場合、ドルコスト平均法を活かすことができるという点です。
ドルコスト平均法をグラフに表したものが下記になります。
このようにドルコスト平均法は、値動きが大きければ大きいほど効力が増すことがわかります。
レバレッジ投資信託は、日々の値動きにレバレッジをかける投資信託ですので、普通の投資信託よりも、ドルコスト平均法を活かせる投資信託であると言えます。
レバレッジ投資信託のデメリット
レバレッジ投資信託は、大きな資産を築ける可能性が高い投資信託ですがメリットばかりではありません。
安心して買い付けることのできる良い銘柄を選ぶためにもここからはレバレッジ投資信託のデメリットについて解説していきます。
主にレバレッジ投資信託のデメリットは3つほどあります。
- 逓減リスクがある。
- 下落局面にめっぽう弱い
- リスク許容度が高くないと狼狽売りしてしまう
上記の通り。
一つずつ解説していきます。
逓減リスクがある。
レバレッジ投資信託の最大の罠とも言えるデメリットが逓減リスクと言われるものです。
逓減リスクについて図に表したものが下記の通り。
このようにレバレッジ投資信託では、対象指数の株価が上下を繰り返すレンジ相場になった時に、下落してしまうという性質を持っています。
これは、信用取引ではなく、日々の値動きに2倍のレバレッジをかけているためおこる現象になります。
そのため、レバレッジ投資信託は、大きな上昇を見込める投資信託に絞って銘柄を選ぶことをおすすめします。
下落局面にめっぽう弱い
レバレッジ投資信託のデメリットの2つ目としては、下落局面にめっぽう弱いことが挙げられます。
レバレッジ投資信託は、上昇局面にも下降局面にもレバレッジをかけているので、下記のような特徴があります。
- 上昇局面:非常に高騰
- レンジ相場:やや下落
- 下降局面:非常に下落
上記の通り。
つまり、投資信託にレバレッジをかけた場合、上昇局面以外では、下落傾向にあることがわかります。
さらに、リーマンショックやITバブル並みの下降局面では、地を這うようなチャートになりかねません。
一例として、コロナショック期のレバレッジ投資信託と普通の投資信託をシミュレーションしたものが下記になります。
レバレッジ投資信託は、通常の投資信託に比べて、大きく下落していることがわかるかと思います。
さらに、逓減により、元の株価に戻るまで通常の投資信託以上の時間がかかっていることがわかります。
とはいえ、株価の大局は上昇ですので、このような相場になったとしたら買い増しするくらいのメンタルを持っていれば大丈夫です。
リスク許容度が高くないと狼狽売りしてしまう
レバレッジ投資信託のデメリットの3つ目としては、リスク許容度が低いと狼狽売りしてしまう可能性が高いということです。
リスク許容度は、人によって個人差が大きく、リスク許容度が低い人は大きな値動きをするレバレッジ投資信託はおすすめできません。
自分が思っている20%くらいリスク許容度は低いと考えて投資銘柄を選ぶことをおすすめします。
【まとめ】レバレッジ投資信託は、人を選ぶ投資信託
レバレッジ投資信託は、普通の投資信託より高パフォーマンスになる可能性が高いです。
しかし、日々の値動きが大きく、元本割れが起きる可能性も高いため、万人におすすめできる投資信託ではありません。
不安な人は、少額から積み立てすることをおすすめします。
今回は以上になります。
ありがとうございました。